山伏村殺人行。加藤元浩・著『その世界』「Q.E.D. iff」(マガジンR2019年6号)

山伏村殺人行。加藤元浩・著『その世界』「Q.E.D. iff」(マガジンR2019年6号) 2019-10-23 10:52:51 qed_iff-kato_motohiro-shonen-magaziner-2019-6-november/

加藤元浩先生の「Q.E.D. iff -証明終了-」 が絶好調連載中!の少年マガジンR2019年6号 November が発売されました。

(※紙書籍版のみの掲載です)

新作のタイトルは

『その世界』

さっそくあらすじを(半分程度)

紹介させていただきます。

霧島千鳥(きりしま ちどり)は弁護士一年生。

いきなり1,000億もの遺産分与の管理を任されます。

ひとりでは不安ということで、弁護士事務所の計らいで 澄馬想(とうま そう)くんが

付き添うことになりました。

澄馬くんは高校生にして、すでにマサチューセッツ工科大学を

飛び級で卒業した天才少年です。

クラスメイトの水原可奈

(みずはら かな)ちゃんも付き添い、3人は雷明(らいめい)村・雷明家へと向かいます。

久々に集まった4人の兄弟姉妹。

長男・万作 (まんさく) 次男・百彦 (ももひこ) 長女・京子 (きょうこ)

次女・零 (れい)

決して仲が良いとは言えなさそうですが、何はともあれ宴会が始まります。

第一の殺人はこのとき起きました。

午後7時10分頃、離れの茶室に白い人影が。

長男の万作です。

いつのまにか山伏の白装束に着替えています。

廊下から中の部屋に入ったらしいのですが、いつまでたっても明かりがつきません。

おかしいと思った兄弟たちが駆けつけてみると、万作は近くの木に逆さ吊りにされていました。

胸を刺され、事切れています。

そしてそこには犯人が残したと思われる紙片が。

イラストは加藤元浩・著「Q.E.D. iff -証明終了-」『その世界』(少年マガジンR2019年6号掲載)より、犯人が殺人現場に遺した記号の一枚目です。

このふしぎな模様を、山伏寺の和尚は

どこかで見たことがあると言います。

和尚が思い出すのは、もうちょっと後なのですが

今明かしてしまいましょう。

それは雷明十河(とうが)という 5人目の兄弟が描いていた記号と

同じものでした。

なぜ今回、十河だけ集まりに

呼ばれなかったのかというと、彼は遺産相続の対象から外されていたからです。

若い頃、アメリカ留学を望んでいた彼は、独裁者である父親(一千億の財をなした人)に猛反対されました。

それでも初志を曲げず、渡米を敢行したため、父親の怒りを買ってしまったのです。

それから30年たった今日まで、十河は

一度も雷明家には姿を現わしていません。

十河が村にいた頃、自分専用の勉強小屋の

表にかけてあった看板の記号が、犯人が現場に残す記号と同じであることを、和尚は思い出したのでした。

検視の結果、万作の死亡推定時刻は

午後6時半から7時と判明。

するとおかしなことになります。 澄馬くんたちが万作を見かけたのは

7時10分ごろです。

澄馬くんたちは万作の幽霊でも

見たというのでしょうか?

ナゾがとけないうちに、第二の殺人が起きてしまいます。

殺されたのは長女の京子。

彼女は毎朝、小舟を漕いで、池の中央にまつられている水神さまに

お参りをするのが日課でした。

その小舟の中に、死体となって

横たわっているところを発見されたのです。

そしてまたもや記号が描かれた

紙片が残されていました。

イラストは加藤元浩・著「Q.E.D. iff -証明終了-」『その世界』(少年マガジンR2019年6号掲載)より、犯人が殺人現場に遺した記号の二枚目です。

京子の首には縄のあとがあったので

死因は絞殺と思われますが、そうすると不可解なことが出てきます。

池は円形で直径15~20メートルくらいでしょうか、その中心点あたりに水神さまの祠が建てられていて、京子を乗せた小舟は、祠に寄り添うように、池の中央に浮かんでいたのです。

池は深いし、底は泥状で、泳いで小舟に近づくのも、離れるのも

不可能と思われます。

犯人はどうやって京子を絞殺したのか。

それだけではあきたらず

さらに第三の凶行が‥‥!

犯人は誰か? 犯行はどうやって行なわれた? 記号にはどういう意味が? 十河という男は今どこに?

この事件に関係しているのか?

すべてのなぞを澄馬くんが

鮮やかに解き明かしてくれます。

感想。。。

市川崑監督が撮ったら すごくおどろおどろしい映画に なるのではないかという雰囲気をもつ

本格ミステリでした。

暗やみに浮かび上がる白い着物‥‥

というだけで私などはチビってしまいます。

ところで少年マガジンRさんは、今号をもって紙書籍版は終了、来月からは電子書籍版のみ、さらに隔月ではなく毎月刊に……

とのことのようです。

紙で読めなくなるのはちょっと寂しいですね。

あと今まで「Q.E.D. iff -証明終了-」は 毎回100ページ近いボリュームがあり、(本作品は94ページ!) 重厚なストーリーで私たちを

楽しませてくれているわけですけれど、来月からはどのようになるのでしょう。

半分ほどの長さの読み切りになるのか、はたまた前後編に分かれるのか‥‥。

ファンとしては期待と不安に

揺れ動いている次第であります。

最後に、雑誌でしかお目にかかれない アオリの文章を、備忘録がてら採録させて

いただきました。

扉のアオリ

名家を荒らす連続殺人。 手がかりは奇妙な記号──?

最終ページのアオリ

後から出てきたものが大事、とは限らない。でも、大事な人は後からやってくる。

以上です。

最後までお読みくださりありがとうございました。

「Q.E.D. iff -証明終了-」新刊です。(2019.10.17発売)

姉妹作品「C.M.B. 森羅博物館の事件目録」第42巻も同時発売されました。

 イラストは加藤元浩・著「C.M.B. 森羅博物館の事件目録」第42巻の広告で、少年マガジンR2,019年6号Novemberに掲載されたものです。

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