パディントンで英語を学ぼう。「パディントン探偵になる」(02-03)

「パディントンのクリスマス」より

“パディントン探偵になる”

PADDINGTON TURNS DETECTIVE

ブラウンさんが

品評会に出品するつもりで 大切に育てていたカボチャが

何者かに盗られてしまいました。

それを聞いたパディントンは

犯人を見つけてやろうと大張り切り。

アンティーク・ショップを経営している

親友のグルーバーさんから

ミステリーの本を借りて以来、すっかり探偵づいているパディントンです。

貯金をはたいて「探偵セット」まで

買う熱の入れよう。

付けヒゲ、サングラス、ホイッスル、透明な文字が書けるインク、指紋採集パッドなど、少年ならだれもが

一度は心おどらせたアイテムがぎっしり。

すっかり探偵気分のパディントン、意気揚々と町に出かけようとします。

(日本語訳は私のつたない意訳です。ご了承下さい)

パディントンと鉢合わせしてビックリしました。

「まあ、パディントン」彼女は言いました。「あなたに用があったのよ。バターを半ポンドほど市場に取りに行ってほしいの」

「わたしはパディントンではありませんよ」

付けヒゲの下からしわがれ声が聞こえてきました。

「わたしは名探偵シャーロック・ホームズ!」

「ああ、そうだね」バードさんは言いました。「だけど、バターのことは忘れるんじゃないよ。お昼に使うんだから」

Paddington," she began, "I was just coming to see you. I wonder if you would mind going down to the market for me and fetching half a pound of butter?" "I'm not Paddington," said a gruff voice from behind the beard. "I'm Sherlock Holmes - the famous detective!" "Yes, dear," said Mrs Bird. "But don't forget the butter. We need it for lunch."

☆ fetch = 行ってものを取ってくる

☆ a gruff voice = しわがれ声

せっかくのパディントンの変装も

バードさんにあっては形無しです。

気を取り直して町を探索するパディントン。

近くの建築現場があやしいとにらみます。

こっそり窓からのぞいてみると、職人さんたちが休憩しているところでした。

パディントンは何を思ったか、思いっきりホイッスルを吹きます。

ビックリした中の人たちは

お茶をひっくり返しての大騒ぎ。

親方のブリッグスさんが言いました。

“Fair chilled me to the marrow it did!”

日本語に訳すと

「マジでびびった」

「肝が冷えた」

「シリコ玉を抜かれた」

という感じになるかと思います。

☆ marrow =『かぼちゃ』『骨髄』

☆ to the marrow =『骨の髄まで』『徹底的に』

“Fair chilled me to the marrow it did!”

「肝が冷えた」というセリフが、パディントン探偵には次のように聞こえました。

“marrow had been chilled.”

「カボチャがよく冷えた」

さあ大変です。

カボチャを盗んだ犯人が見つかってしまいました。

思い込んだらまっしぐらのパディントン、更なる騒動を引き起こします。

...今回の話は品評会に出すカボチャが事件の発端でした。

「カボチャの品評会」なるものが

日常的な行事としてあるんですね。

こういうところからも

イギリスが園芸が盛んであることが

うかがわれます。

パディントンは変装の一環として

レインコートを着ています。

「レインコート raincoat」は、macintosh とも言います。

マッキントッシュさんが

防水布を発案したことから

この呼び名がついたとのことです。

元はといえば、英語に慣れ親しむつもりで

このシリーズを読み始めたのですが、「パディントン」を読み進めるうちに、イギリスの風土や人々の暮らしを

知ることができているのは、予期せぬ恩恵でした。

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