パディントンで英語を学ぼう。「クリスマス」(02-07)

「パディントンのクリスマス」More About Paddington より

“クリスマス” CHRISTMAS

パディントン、イギリス式「クリスマス」初体験の巻です。

朝起きて、ベッドの下をのぞくと、何とそこには……!

His eyes nearly popped out with astonishment when he switched his torch on, for it was bulging with parcels, and it certainly hadn't been there when he'd gone to bed on Christmas Eve. パディントンの目玉は、驚きのあまり飛び出しそうになりました。 懐中電灯で床を照らすと、プレゼントであふれかえっていたのです。 それはたしかに前日、クリスマス・イブの夜、彼が寝るときには影もかたちもありませんでした。

bulge with 〈米話〉~で膨れ上がる、~がパッと増える、~がびっしり詰まる

(※

英辞郎 第七版より転載)

eyes poped out という言い回しは、パディントン・シリーズの中に何度も出てきます。

パディントンは感情豊かなので、事あるごとに「目玉が飛び出しそう」になります。

"I'm as patriotic as the next man," grumbled Mr Brown. "But I draw the line when bears start playing the National Anthem at six o'clock in the morning - especially on a xylophone."

「おとなりさんに負けないくらいこの国が好きな私でも」

ブラウン氏はぶつぶつ言いました。

「限度ってものがある。朝の6時にクマが演奏する国歌は聴きたくないよ。しかも木琴でときたもんだ」

☆ National Anthem 国家

「木琴」は、ブラウン氏からのクリスマス・プレゼントでした。

パディントンの喜びようを見てしまっては

きつく叱ることもできません。

12月25日の朝、小さな子供さんのいる家庭は

どこも幸せなノイズであふれかえるのでしょうね。

お隣りのカリー氏が愛国者だったとはちょっと意外でした。

"Gosh! A new stamp album!" cried Jonathan. "Whizzo! And it's got some stamps inside already." "They're Peruvian ones from Aunt Lucy's postcards," said Paddington. "I've been saving them for you." 「わあ! 新しい切手帳だ!」ジョナサンが叫びました。

「すごいや! もう切手がかざってある」

「ルーシーおばさんの絵はがきに貼ってあったペルーの切手だよ」

パディントンが言いました。

「君にあげようと思ってずっと取っておいたの」

☆ Whizzo すごい

お金をかけなくても気持ちさえあれば

素敵なプレゼントを贈れるという見本です。

ブラウン家の二人の子供は、ウィキペディアなどでは、ジョナサンが兄、ジュディが妹ということになっています。

でも、読んでいるとどうも逆ではないかという気がしてきます。

やんちゃな弟、ジョナサン。 たしなめ役の姉、ジュディ。

という感じを受けるのですが、どうでしょう。

Crikey!

と叫ぶのがジョナサンの特徴です。

「おやおや」とか「いやはや」と英辞郎は訳をつけてありますが、まさかそのまま日本語訳とするわけにもいかないでしょう。

翻訳者の方の苦労がしのばれます。

「がちょーん!」とか「うひょー!」「マジかよ!」

とかだと、ふざけすぎだと怒られますかね。

bones in Christmas pudding." "I had one," said Paddington, firmly. "It was all hard - and it stuck in my throat." "Good gracious!" exclaimed Mrs Bird. "The five pence! I always put a piece of silver in the Christmas pudding." "What!" said Paddington, nearly falling off his chair. "A five pence? I've never heard of a five pence pudding before." プディングに骨なんか入ってませんよ」 「入ってたってば」パディントンが言い張りました。

「すごく固いヤツ、ノドにつっかえてるもん」

「まあ、どうしましょう!」バードさんが叫びました。

「それ、5ペンス硬貨だわ。私、クリスマス・プディングを作るとき、銀色のものを入れるんです」

コイン入りのクリスマス・プディングにあたった人はお金持ちになれる、という言い伝えが、フランスやイギリスにあるようです。

alt="クリスマス・プディングの画像です。" width="200" height="200" > Christmas pudding[/caption]

どうやって作るのでしょうか。

ふんわりしたスポンジの中ほどに、重たいコインを浮かせておくのは

焼き上げ方にかなりコツがいるような気がします。

結局、ことは大事に至らず、楽しいクリスマスはまだまだ続きます。

ネタバレ自重しますが、後半は涙なくしては読めません。

数あるエピソードの中でも屈指の一編と言えそうです。

欧米に住む人たちの、クリスマスへの思い入れは、日本人のそれより格段に深いものがあるのだなあと

本作を読んで、つくづく感じ入りました。

〈パディントンの記事リスト〉

パディントンで英語を学ぼう。「パディントンせりに行く」(03-02) パディントンで英語を学ぼう。「テームズ川へのピクニック」(03-01) パディントンで英語を学ぼう。「クリスマス」(02-07) パディントンで英語を学ぼう。「パディントンとクリスマスの買物」(02-06) パディントンで英語を学ぼう。「三十二番地での災難」(02-05) パディントンで英語を学ぼう。「パディントンとたき火」(02-04) パディントンで英語を学ぼう。「パディントン探偵になる」(02-03) パディントンで英語を学ぼう。「怪装事件」(02-02) パディントンで英語を学ぼう。「家族写真」(02-01) 英語の多読には「パディントン」がおすすめ。 『トランボ』『笑の大学』『マイノリティ・リポート』最近観た映画や本など。 2019年2月の映画鑑賞&読書記録『パディントン』「かくしごと」他