東野圭吾・著「沈黙のパレード」巨匠が本気を出しました。

東野圭吾御大、入魂の一作です。

発売間もないので、あらすじ紹介は出だしのみ、全体の10%までに抑えさせていただきます。

あらすじ (ネタバレ度 10%)

東京都菊野市。(おそらく晴海市がモデル)

とある食堂の娘で、天才的な歌唱力をもつ

女子高校生が、ある日突然姿を消す。

3年後、彼女の遺体が

縁もゆかりもない静岡県で見つかる。

ゴミ屋敷が火事になり、そこで一人暮らしをしていた老女と共に

焼死体で発見されたのだ。

老女の息子が容疑者として浮かび上がる。

その男は20数年前、小学生女子を殺害したかどで

逮捕された過去を持っていた。

しかし驚くべきことに、男は裁判で無罪となった。

取り調べ直後から、徹底的に黙秘をつらぬき通したのだ。

男の部屋の冷蔵庫からは

少女のDNAも検出されていた。

にもかかわらず、証拠不足と、自白を引き出せなかったことが原因で、警察と検察は、男の前に敗北を喫したのだ。

そして今回。

男が女子高生をストーカーしていたことは

近所の人の証言からも明らかだ。

前回も、今回も、男が犯人である可能性はきわめて高い。

警察は男を拘置するが、今回もまた完全黙秘を敢行される。

何の手がかりも得られないままに、捜査は暗礁に乗り上げた。

捜査一課の草薙は、20数年前の屈辱を

またもや味わわされるのか。

そんなとき、アメリカからあの男が帰ってきた。

天才物理学者“ガリレオ”こと湯川学。

親友草薙のため、そして遺族のために、湯川が難攻不落のナゾに挑む──。

感想。。。

これほどまでに気合いの入りまくった

東野作品はちょっとないんじゃないでしょうか。

巨匠が本気を出しました。

今までの本も(すごいヤツは)すごかったですけれど、「沈黙のパレード」は、それらの3倍から4倍、手間ひまがかかっているように思われます。

凄い人ですね。脱帽です。

文句なしの星5つ! 以下、まことに勝手ながら

本文より一部引用させていただきました。

並木は包丁を置き、カウンターの外に出た。真智子が暖簾を外し、店に入ってくるところだった。 目が合うと、彼女は小さく首を傾げた。「どうかした?」

「いや、お客さんとの話が耳に入ってきたものだから」並木は後頭部を掻いた。「よく平気で対応できたと思ってさ。いや、もちろん、平気ではないんだろうけど」

真智子は、ああ、と薄い笑みを浮かべた。 「あれぐらい、どうってことない。何十年、客商売をしてると思ってるの」

「それはそうかもしれないけど……」

真智子は暖簾を壁に立てかけてから、改めて夫のほうを向いた。小柄で顔も小さいが、若い頃から目力があった。その目で見つめられると、後ずさりしそうになる。

「お父さん、まだ慣れてないの?」

「何が?」

「佐織のこと。佐織はもういないってこと。私は慣れたよ。お父さんは厨房の中にしかいないから知らないかもしれないけど、さっきみたいに話しかけられるのなんて、しょっちゅうなんだから。たぶん夏美だって、そうだと思う。でもあの子、泣き言をいわないでしょ。あの子も慣れたのよ」

夏美というのは並木たちの二人目の娘だった。今度、大学二年になる。用のない日は店を手伝ってくれる。 並木が黙り込むと、ごめん、と真智子は謝った。

「沈黙のパレード」東野圭吾

『沈黙のパレード』

<東野圭吾作品 - 極私的星取り表>

★★★★★ 「沈黙のパレード」

★★★★★ 「容疑者Xの献身」

★★★★★ 「真夏の方程式」

★★★★★ 「白夜行」

★★★★★ 「卒業」

★★★★★ 「眠りの森」

★★★★☆ 「マスカレード・イブ」

★★★★☆ 「人魚の眠る家」

★★★★☆ 「プラチナデータ」

★★★★☆ 「どちらかが彼女を殺した」

★★★★☆ 「新参者」

★★★☆☆ 「マスカレード・ホテル」

★★★☆☆ 「片想い」

★★★☆☆ 「赤い指」

★★★☆☆ 「嘘をもうひとつだけ」

★★★☆☆ 「私が彼を殺した」

★★★☆☆ 「悪意」

★★☆☆☆ 「ラプラスの魔女」

★★☆☆☆ 「虚ろな十字架」

★★☆☆☆ 「麒麟の翼」

★★☆☆☆ 「宿命」

★★☆☆☆ 「名探偵の掟」

★★☆☆☆ 「カッコウの卵は誰のもの」

★☆☆☆☆ 「夜明けの街で」

★☆☆☆☆ 「パラドックス13」

★☆☆☆☆ 「ナミヤ雑貨店の奇蹟」

★☆☆☆☆ 「危険なビーナス」

番外編 :

映画『白夜行』|東野圭吾ワールドを完璧に再現。

映画『夜明けの街で』|妖艶な愛人・深田恭子。